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日常生活に影響をもたらす咬み合わせ

2012年09月27日

今日、午後のワイドショーで咬み合わせの特集を放送していました。

3人の被検者を使って通常の咬み合わせと、綿を咬ませ、わざと通常の咬み合わせとは違った状態(咬めない状態)にして握力と背筋の筋力を測定しました。驚くなかれ、わざと咬み合わせて変えた方が、平均して握力で約5Kg,背筋で約8Kgの筋力低下が認められました。

さらに驚いたことには、歯が少なくなると全身の筋力の低下が起きることです。上下の歯の接触により脳内の連合運動野が刺激されそこから筋肉の収縮、伸展の指令が出されますが、その接触が少なくなるとその指令が弱くなり、筋力が低下することになります。
すなわち、家事を行っている人や荷物を持ち運びを職業にしている人にとって、物を軽く持てるか、苦労してやっと持つのかの違いが生じます。力がないのに無理して出すと筋肉が捻じれ歪みます。その時だけならそれほど支障がありませんが、長期的にみるとかなり生活に支障をきたす可能性があります。

歯周病や虫歯で歯を喪失したままの方は是非治療を受けていただける事をお勧めします。放置すると思わぬ全身疾患に見舞われることにもなりかねません。