ジルコニアインプラント -学術的考察-

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ジルコニアインプラント -学術的考察-

国際的学術雑誌に掲載された論文を抜粋しジルコニアインプラントの有用性について探っていきたいと思います。

The Zirconia Implant-Bone Interface:A Preliminary Histologic Evaluation in Rabbits

Oliver Hoffmann, Nikola Angenov, et al

The International Joural of Oral & Maxilloafacial Implants  2008;23:691-695

Zirconia, a ceramic material with widespread use and good long-term results in the feild of orthopedic medical implants, has been recently suggested as a material for dental implants.
ジルコニアというセラミックは、広く整形外科領域で医科用インプラントとして使用されており、良好な結果を得ています。それに基づき、最近では歯科用インプラントとして使用されることが進められています。

Histologic analysis of disks implanted into rabbit muscles revealed no carcinogenic, toxic, or immunologic effects of this material. Previous in vitoro testing confirmed that zirconia does not have any oncogenic effects.
ウサギを使った組織学的(標本を作り顕微鏡で調べる方法)な実験では、インプラントは、毒性を示したり、免疫を低下させるような影響を及ぼさないことがわかりました。これまでの、試験管を使った実験では発癌性は無い事がわかっています。

Osseointegration as well as positive clinical outocomes have been demonstrated. Furthermore, the inflamatory responce and bone resorption induced by ceramic particles are much less than those induced by titanium particles, suggesting the biocompatibility of ceramics.
実験的(動物実験)には、セラミックインプラントと骨との結合は認められました。さらに、チタンインプラント(従来型のインプラント)で見られた、骨との間の炎症反応や、インプラント周囲の骨の吸収と比較して、セラミックインプラントの炎症反応や骨吸収は極めて低く、歯科用インプラントとしての有用性が示唆されています。

全文を御紹介できないので解りにくいかと思います。
まとめますと、ジルコニア素材のセラミックインプラントは従来のチタンインプラントと同等以上に骨と結合し、さらに体に優しいものである事を示唆しています。

< 2011/05/31 >

金属アレルギー概論

アレルギーはタンパク質に対し起こるものなので、金属アレルギーは金属が直接に体に作用をしてアレルギーを起こすわけではありません。
金属から溶け出した(ちなみに体に接触した金属は微量ながら少しづつ溶け出します)金属イオンが、人体が本来持つタンパク質と結合し、アレルギーの元となるアレルゲンとなりアレルギー症状(Ⅳ型アレルギー)を引き起こします。

金属との接触部に起こる接触皮膚炎(部位によっては粘膜炎)が代表的であり、また、金属イオンが血流によって全身に運ばれると全身性皮膚炎を起こすこともあります。

アレルギーを起こしやすい金属としてはパラジウム、ニッケル、コバルト、クロム、銅があります。
一方、金・白金・チタンはアレルギーを起こしにくいと言われています。

歯科用金属による金属アレルギーの報告が増加傾向にあります。
この場合、掌蹠膿疱症(手足のひらに湿疹のようなものができる)や扁平苔癬(口の中にできる皮膚炎のようなもの)、次いで接触性皮膚炎が多いと報告されています。
症状や検査結果により、歯科用金属が原因であると判断された場合、外用薬や内服薬の使用では治癒しないため、金属抗原除去などの治療が有効です。

診断は、パッチテストが一般的に行われます。これは、皮膚に金属をしばらく密着させてアレルギーが生じるか、調べる検査であります。しかし、パッチテストでは判明しない(陰性である)ことも多いので、正確性は低いと言われています。
最終的には、症状を見ながら総合的に診断いたします。

歯科金属アレルギーと診断された場合には、原因となる金属(ブリッジなどに使用)を除去するのが根本解決であります。金属の代わりにセラミックを使うと、症状は軽減し場合によっては完治することがあります。

■Ⅳ型アレルギーとは?
Ⅳ型アレルギーは、抗体を持っているかいないかに関わらず、アレルゲンとT細胞(白血球の一種)との反応によって産出される物質(リンホカインなど)が原因によりもたらされる組織障害です。
緩除に症状が出てくるので、遅延型アレルギーとも言われています。

< 2011/05/31 >

横浜市のデンタルライフクリニック 春のホワイトニングキャンペーン!!

歯の色でお悩みの方!あなたは口許に自信がありますか?黄ばみなど気になりませんか?
若々しい表情に変わりますよ!!
この度デンタルライフクリニックでは、春のホワイトニングキャンペーンを実施致します。
WEB限定先着5名様 初回オフィスホワイトニング9,800円(全歯 1回)
ご予約の際にHPを見たとお伝え下さい。

オフィスホワイトニングとは、歯科医院で行う審美治療です。
当院のホワイトニングは、歯の表面に専用の薬剤を塗布し、歯を白くする歯科治療を行います。
ホワイトニングでは、歯ブラシやクリーニングでは落ちないような変色した歯を、歯を削ることなく綺麗に白くすることが可能です。ただ、歯の着色度によってはあまり効果の得られない場合があり、個人差もあります。
ホワイトニングには、歯周病の改善、虫歯の予防などのメリットもあります。
是非この機会にお試し下さい。

当院は横浜市磯子区の根岸駅徒歩2分にございます。ご来院の際は、ご予約下さいますよう、お願い致します。
当キャンペーンはご好評につき終了致しました。

< 2011/05/13 >

横浜市磯子区の根管治療

虫歯が進行すると細菌が歯の内部の神経(歯髄)まで達してしまいます。
その場合、神経を除去して根の部分(根管)の掃除を徹底する必要があります。
このように、歯のうち歯茎の中に存在する根の部分の治療を根管治療と言います。
この部分は複雑な構造をしており、さらに肉眼では良く見えないため、非常に難しい治療になります。

虫歯に掛かった場合、歯の表面はエナメル質という結晶が安定した構造をしていますが、歯の内部は象牙質という構造をしており、隙間のある構造をしているので菌がひとたび入り込むと細菌が繁殖しやすいという特徴があります。

アメリカのプライス博士はその隙間に菌が入り毒素を出し続けそれが体内に吸収され、心臓、腎臓、肺などに病気を引き起こすと提唱しています。
さらに、その歯を治すと障害も改善されたと報告しています。

体の健康維持・増進のためには根管治療は非常に有効な治療と考えられます。
実際、歯の治療をした後、非常に体調が良くなった方や、現代人に非常に多い鬱状態が軽減したり、治った方も多くいます。
さらに癌の進行を食い止めたり、治癒が促進したケースも報告されています。
体の調子が悪い方は、根管に病気がありそれが大きく影響しているかもしれません。

治療には根の内部の虫歯菌で侵された汚れを取り除き、さらに感染している象牙質を部分をできるだけ取り除きます。
さらに隙間を密閉することが重要です。これを「根管充填」といいます。
それには、化学的に非常に安定している、充填剤(一般的にはガッタパ-チャ)を使用します。
数週間経過すると根管の周囲にセメント質が再生し治癒に至ります。
しかし、密閉度が低いとなかなか再生しません。
密閉の方法としては「垂直加圧」と「側方加圧」があります。
諸説ありますが、垂直加圧が予後良好といわれています。

最も大切なことは、虫歯にならないように日頃から適切なブラッシングによるプラークコントロールを心がけ、もし罹った場合は大きくなる前に早めに治療することです。

< 2011/05/07 >

横浜市磯子区の歯科デンタルライフクリニックの口内炎レーザー治療

口内炎には、いろいろな種類がありますが、表面に白く浅い窪みがあり、周りが赤い円形または楕円形の糜爛をアフタ性口内炎といいます。
その他、炎症部分を白色や黄白色の膜が覆う偽膜などができたりする偽膜性口内炎があります。
最も重要な原因としてウィルス、寄生虫、細菌、カビなどの感染が大きく関与していると考えられます。また、口呼吸による乾燥、歯並びの悪さが原因になって起こる不正咬合などによって頬が傷つけられることや、魚の骨などの硬いものが引ことによっても発症すると考えられています。

口腔内は、常時唾液などで湿った状態になっていることで粘膜が保護されていますが、乾燥してしまうと粘膜としての機能が低下して感染しやすくなり口内炎を引き起こします。
虫歯や歯周病を持つ方は口腔内に多数の細菌を持つためより感染しやすく、口内炎に罹りやすくなると言えます。

ほとんどの口内炎は、1週間から2週間ほどで治りますが、ビタミンB群やビタミンCを多く摂るようにします。
口内炎の治療には、口腔用の軟膏を使ったり、最近では、炭酸ガスレーザーを使用して治療をする医療機関も増えています。
以下にその特徴を示します。

炭酸ガスレーザー
波長は10600nm程度。象牙質透過性がほとんどないために、表面吸収型のレーザーと言われているが、実際には生体内への熱の蓄積があり、過度の照射で腐骨の危険性がある。単位面積当たりの熱エネルギーが、他のレーザーより最も高い。血液の凝固作用を持ち、主に歯肉切開、口腔内殺菌や凝血など軟組織用レーザーとして用いられている。

最近レーザー治療が盛んになってきましたが、このように大変有用なレーザーですが、まだ問題があります。
基本的に病変部分に刺激を加え細胞を破壊して、再生を促し治癒に至らせます。
その刺激が本当に為害性がないものか不明です。
当院ではバイオレソナンス理論を用いたゼローサーチレーザーによる効果的な口内炎治療を行っております。
再発予防としては生ものの摂取を控え、適度に汗をかき体内の老廃物を排泄し、体力の維持増進に努め、免疫力を上げることが重要です。

< 2011/05/05 >

痛くない親知らずの抜歯


親知らずの抜歯は痛い、腫れる、といったイメージがありますが、上顎、下顎、歯の状態(生えてくる方向/根の状態・深さなど)によって痛みや腫れの程度は大きく異なります。
また、術者の技量によっても変わってきます。大学や総合病院の口腔外科などに勤務経験のある歯科医師は、一般的に技量が高いと言えます。

痛みに限った要因としては、
1.抜かなければならない親知らずの位置
2.麻酔が充分に効いている
などが挙げられます。

上顎の親知らずは、ほとんどのケースで手術後に痛みが出ません。
5%位は歯茎の中に深く斜めに存在するため大きめの切開が必要なため、腫れや痛みが出る場合もあります。
歯が生えている場合、抜歯に要する時間は、数分です。

下顎の親知らずは多くのバリエーションがあります。
大きく下のように分類することができます。
1.真っすぐ生えている
2.真っすぐ生えているが歯肉が被っている
3.真っすぐ歯肉の中にもぐっている
4.真っすぐ生え顎の骨の中にもぐっている
5.横に生えている
6.横に生え歯肉の中にもぐっている
7.横に生えて顎の骨の中にもぐっている

1,2,3のタイプは上顎と似て比較的容易に抜歯できますが、4以上になると困難になり,7に至っては口腔外からアプローチすることもあります。抜歯後の痛みや腫れも強くなります。
横に生えている場合は、歯の周りの骨を削除したり、歯を切削器具で削って数個に分割して抜歯する方法が取られますので、抜歯後の痛みや腫れも強くなります。
また、基礎疾患の治療薬として血液の凝固を抑える薬を飲まれている方は、血が止まりにくいため手術時間が延長することもあり、麻酔が効きにくいこともあります。

精神的苦痛や麻酔効果を上げる、痛みを取り除くために極めて有効な方法として静脈内鎮静があります。
これは点滴を取り、精神的にリラックスさせる薬剤を適量使用することにより手術のストレスを軽減し、苦痛を和らげます。

以上、概略的な説明ではありますが、詳しくは歯科医院にお問い合わせください。
また、親知らずについてはこちらもご覧下さい。

< 2011/05/05 >