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顎位(顎の位置)とは何か

2011年08月16日

顎位は上顎と下顎の位置関係を示します。
現代人は食事などの生活様式の変化から骨が歪んでいる人が非常に多い状況にあります。
最も多い歪みは上下の正中(真ん中)がずれていることです。

実際ずれいている方が実に多いのです。このずれが体に大きく影響を及ぼします。

顎のずれは標準的な位置を基準として左右、上下、前後の3dimensionが考えられます。

構造医学の理論では、「下顎は姿勢のセンサー」といわれています。即ち、下顎が前に出れば姿勢が前に傾き、後ろに引っ込めば後ろに傾きます。左右にずれれば姿勢もそれぞれ左右に傾きます。
実際には一方にずれているのではなく、3dimensionが複雑に絡んでずれを生じています。
歯は年齢とともに徐々に喪失していき、老年者のほとんどは義歯になります。
概して咬み合わせは低くなり下顎が前に出てきます。それにともなって姿勢も前に傾きます。
体は前に傾き、杖を使う人が多くなります。
ところが、顎によく適合した入れ歯や、インプラントなどにより歯の欠損を補充し、しっかりりかめるようになっている方は、姿勢の乱れはあまりありません。

ところで、なぜ、首や肩、腰が痛くなったり、難聴、耳鳴り、視力低下などが起きるのでしょうか。
その人の理想とあうる下顎の位置と、普段使っている咬み合わせの下顎の位置が違っていると下顎や顎関節の回りの筋肉や神経(運動神経や知覚神経)にストレスを生じさせます。
例えば、顎の回りの筋肉のストレスが凝りや痛みとなり、さらに肩へと影響します。肩が背中に影響し、腰まで痛くなるという連鎖です。
難聴、耳鳴りは顎の関節の後ろには内耳神経といって聴覚を司どる神経があります。またその近くには視神経も走行し顎の関節のずれでそれらの神経が圧迫され、各症状が現れます。

個人個人の症状はそれぞれの顎のずれの程度やその方向、また各個人の比較的弱いところに発症してきますので、必ずしも一定とは限りません。しかし、体の異常が軽度なため西洋医学的アプローチでは見つけることができません。

当院では、ゼロサーチやO-リングテストを用いて西洋医学的に診断できない病状にアプローチしていきます。