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ラフマニノフに酔いしれるひと時

2012年11月24日

冬を思わせる寒さと、鉛色の空にはラフマニノフの曲が最適です。
ロシアの文化には日本の侘び寂を思わせる、奥ゆかしさがあります。トルストイや私の大好きなドフトエフスキーの小説にも描かれています。「人の心の闇と矛盾」それがテーマなのかもしれません。

セリゲイ・ラフマニノフの音楽はとても美しくかつ優美でそして艶やかで繊細、暗さの中に大胆なモチーフそして真実な生き様が描かれています。妥協は一切なし、一般受けは全く考えていないがごとくの和音の展開、モーツァルトとは対照的な曲調に仕上げています。この人は、「ここまで追い詰めて生きていたのか」、「冷や飯食べてもこれはやりぬく」作曲家の中の侍です。
数ある曲の中で最高にお勧めなのはピアノ前奏曲です。先ずは是非聞いてみてください。